VPNアプリのおすすめは？危険性や失敗しない選び方についても解説

2024年9月7日

VPNアプリは、スマートフォンやタブレットでインターネット接続を保護し、匿名性を確保するために役立つツールです。

本記事では、VPNアプリの基本的な仕組みやメリット、危険性について解説し、失敗しない選び方とおすすめアプリを紹介します。

VPNとは？

VPNの仕組み

VPN（Virtual Private Network）は、インターネット上でのプライバシー保護やデータの暗号化を行う技術です。

通常、インターネットを使用する際、データはISP（インターネットサービスプロバイダー）を経由して公開されるネットワークを通りますが、VPNを利用すると、そのデータが安全な「トンネル」を通って暗号化され、外部からは内容を読み取ることができなくなります。

VPNアプリは、このVPN技術をスマートフォンやタブレットでも簡単に利用できるようにしたツールです。ユーザーはアプリをインストールし、接続したいサーバーを選ぶだけで、自分の通信が保護され、匿名性が向上します。

VPNを利用するメリット

VPNアプリを利用することで、次のようなメリットが得られます。

プライバシー保護: VPNアプリは、インターネット上での活動を匿名化し、ISPや第三者からの監視を防ぎます。特に公共Wi-Fiを利用する際に重要です。
地域制限の回避: VPNを利用することで、特定の国や地域でしかアクセスできないコンテンツ（例：Netflix、Huluなど）を視聴できるようになります。これは、VPNアプリが選択したサーバーのIPアドレスを使って接続を行うためです。
データの暗号化: VPNアプリはデータを暗号化し、ハッカーや不正アクセスから通信内容を守ります。これにより、特にオンラインショッピングやバンキング時のセキュリティが向上します。
ネットワークの最適化: 一部のVPNアプリは、インターネットの速度を改善する機能を持っています。これにより、ストリーミングやゲームのプレイ時にも快適な環境が提供されます。

VPNのアプリを選ぶ時のポイント

VPNアプリを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。

利用料金

VPNアプリには、無料のものから有料のものまでさまざまあります。有料のVPNアプリは、通常、無料のものに比べて高品質のサービスを提供していますが、自分の予算や使用目的に合ったプランを選ぶことが大切です。

通信速度

VPNを利用すると、通常のインターネット接続に比べて速度が遅くなることがあります。これは、データが暗号化され、遠隔サーバーを経由するためです。VPNアプリを選ぶ際には、速度の評判や実際の使用感を確認することが重要です。

無料体験期間の有無

多くの有料VPNアプリは、数日間から1週間程度の無料体験期間を提供しています。この期間中にアプリの機能を試し、自分に合っているかどうかを判断できるので、まずは無料体験を利用するのも良い方法です。

セキュリティの高さ

セキュリティはVPNアプリ選びの最も重要な要素の一つです。強力な暗号化プロトコル（例：AES-256）を使用しているか、ノーログポリシーを採用しているかなどを確認しましょう。また、キルスイッチ機能があると、VPN接続が途切れた際にも自動でインターネット接続を遮断し、データ漏洩を防ぐことができます。

対応OS

自分のデバイスに対応しているかどうかを確認することも重要です。特にAndroidやiPhoneのユーザーは、自分のOSに対応したVPNアプリを選ぶ必要があります。

サーバー設置国

サーバーがどの国に設置されているかは、地域制限を回避するために重要です。例えば、アメリカやイギリスのサーバーに接続できるVPNアプリであれば、それらの国の限定コンテンツにアクセスできます。

サポート体制の充実度

VPNアプリのサポート体制も重要です。24時間対応のチャットサポートがあると、トラブルが発生した際にも迅速に対応してもらえます。また、日本語対応のサポートがあると、言語の壁を気にせずに利用できます。

VPNのおすすめアプリ

ここからは、おすすめのVPNアプリを無料版と有料版に分けて紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったVPNアプリを見つけてください。

無料のVPNアプリ

無料のVPNアプリは、手軽に始められるという点で魅力的ですが、セキュリティや速度、広告の有無など、デメリットもあるため、注意が必要です。

特に法人のセキュリティ対策においては、不十分な内容と言えます。無料のものはあまり使わないようにしましょう。

ProtonVPN

料金: 無料
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS
無料体験の有無: あり（有料プランへのアップグレード）
サーバー台数: 無料プランでは一部のサーバーのみ
サーバー設置国数: 3カ国（日本は含まれない）
接続デバイス数: 1台（無料プラン）
サポートの種類: Eメールサポート

Windscribe

料金: 無料
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS
無料体験の有無: なし（無料プランのみ）
サーバー台数: 無料プランで10か所のサーバー
サーバー設置国数: 10カ国
接続デバイス数: 1台（無料プラン）
サポートの種類: Eメールサポート、ガイドライン

TunnelBear

料金: 無料（500MB/月まで）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS
無料体験の有無: なし（無料プランのみ）
サーバー台数: 全体の一部（無料プラン）
サーバー設置国数: 23カ国（無料プランで利用制限あり）
接続デバイス数: 5台
サポートの種類: Eメールサポート

Hotspot Shield

料金: 無料（500MB/日まで）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS
無料体験の有無: あり（有料プランへのアップグレード）
サーバー台数: 無料プランでは一部のサーバーのみ
サーバー設置国数: 1カ国（アメリカのみ）
接続デバイス数: 1台
サポートの種類: Eメールサポート、ガイドライン

Hide.me

料金: 無料（10GB/月まで）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS
無料体験の有無: なし（無料プランのみ）
サーバー台数: 無料プランで5か所のサーバー
サーバー設置国数: 5カ国
接続デバイス数: 1台
サポートの種類: 24時間チャットサポート

有料のVPNアプリ

有料VPNアプリは、速度、セキュリティ、サーバー数などの面で、無料アプリよりも高品質なサービスを提供しています。以下におすすめの有料VPNアプリを紹介します。

ExpressVPN

料金: 月額約12.95ドル（年間契約で割引あり）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS, Linux
無料体験の有無: 30日間の返金保証
サーバー台数: 3000台以上
サーバー設置国数: 94カ国
接続デバイス数: 5台
サポートの種類: 24時間チャットサポート、Eメールサポート

特徴: ExpressVPNは、その広範なサーバー網と高い通信速度で人気のあるVPNサービスです。

AES-256ビット暗号化を用い、オンラインプライバシーとセキュリティを確保します。さらに、スピードテスト機能や自動接続機能があり、快適なインターネット環境を提供します。

返金保証も充実しており、初めての利用者でも安心なので、多くの人から選ばれています！

NordVPN

料金: 月額約11.95ドル（長期契約で割引あり）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS, Linux
無料体験の有無: 30日間の返金保証
サーバー台数: 5500台以上
サーバー設置国数: 60カ国
接続デバイス数: 6台
サポートの種類: 24時間チャットサポート、Eメールサポート

特徴: NordVPNは、セキュリティ機能が豊富で、ダブルVPNやCyberSec機能などが備わっています。

通信速度も速く、広範なサーバー網が特徴です。加えて、プライバシー保護において非常に高い評価を得ており、ユーザーからの信頼も厚いのが特徴となっています。

CyberGhost

料金: 月額約12.99ドル（長期契約で割引あり）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS, Linux
無料体験の有無: 45日間の返金保証
サーバー台数: 7400台以上
サーバー設置国数: 91カ国
接続デバイス数: 7台
サポートの種類: 24時間チャットサポート、Eメールサポート

特徴: CyberGhostは、その使いやすいインターフェースと広範なサーバー網で高評価です。特に、ストリーミングやP2Pファイル共有に適したサーバーが用意されており、様々なニーズに対応します。

セキュリティ面でも優れており、プライバシー保護に力を入れています。

Surfshark

料金: 月額約12.95ドル（長期契約で大幅割引あり）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS, Linux
無料体験の有無: 30日間の返金保証
サーバー台数: 3200台以上
サーバー設置国数: 100カ国
接続デバイス数: 無制限
サポートの種類: 24時間チャットサポート、Eメールサポート

特徴: Surfsharkは、コストパフォーマンスが良好で、無制限の接続デバイス数を提供するのが大きな特徴です。セキュリティ機能も充実しており、Camouflage ModeやNoBorders Modeなど、特定のニーズに応じた機能も備えています。

Private Internet Access（PIA）

料金: 月額約9.95ドル（長期契約で割引あり）
対応OS: Android, iOS, Windows, MacOS, Linux
無料体験の有無: 30日間の返金保証
サーバー台数: 3500台以上
サーバー設置国数: 84カ国
接続デバイス数: 10台
サポートの種類: 24時間チャットサポート、Eメールサポート

特徴: Private Internet Accessは、高いカスタマイズ性とセキュリティを提供するVPNです。詳細な設定が可能で、使い方に応じて柔軟に対応できます。

接続デバイス数も多く、家族や複数のデバイスでの利用にも適しています。

VPNサービスの有料・無料での違い

有料VPNサービスの特徴

有料VPNサービスは、無料VPNと比較して以下のような特徴があります。

高速な通信速度: 有料VPNはサーバーの混雑が少なく、高速な通信が可能です。
広範なサーバー網: 多くの国にサーバーを展開しており、地域制限の回避や安定した接続が可能です。
高度なセキュリティ機能: 強力な暗号化やセキュリティ機能が充実しており、安心して利用できます。
サポート体制の充実: 24時間対応のチャットサポートや専門的なサポートが提供されることが多いです。

まとめると、法人においては上記の品質が担保されていたほうが良いため、有料VPNサービスを利用することは必須と言えます。

無料VPNサービスの特徴

無料VPNサービスは、次のような特徴があります。

コストがかからない: 無料で利用できるため、経済的負担が少ないです。
基本機能の提供: 基本的なセキュリティ機能や地域制限の回避は可能です。

無料VPNサービスの注意点

無料VPNサービスには、以下のような注意点があります。

通信速度が遅い: サーバーの混雑や制限により、通信速度が遅くなることがあります。
セキュリティのリスク: 一部の無料VPNは、データを収集して第三者に販売することがあります。
機能制限: 無料プランでは、サーバーの選択肢や接続時間に制限がある場合があります。

VPNアプリの危険性は？

VPNアプリを利用する際には、以下のような危険性があることを理解しておくことが重要です。

ウイルス感染

信頼性の低いVPNアプリには、マルウェアやウイルスが含まれている場合があります。公式なアプリストアからのダウンロードや信頼性の高いプロバイダーの使用が推奨されます。

ネットワーク記録の流出

一部のVPNプロバイダーは、ユーザーの接続履歴やデータをログとして保存し、第三者に渡すことがあります。ノーログポリシーを採用しているプロバイダーを選ぶことが重要です。

個人情報の特定

不正なVPNアプリは、個人情報を盗む目的で設計されている場合があります。信頼できるプロバイダーを選び、アプリの権限やレビューを確認することが大切です。

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