UTMの月額料金は?リース・購入・レンタルの相場や助成金について
UTM(統合脅威管理)は、企業のセキュリティ対策を効率化する重要なツールです。
本記事では、UTMの価格形態やオフィス規模別の月額料金の相場、助成金の活用法、おすすめ製品、選び方のポイントを詳しく解説します。
UTMの価格形態
UTMの価格形態は、大きく「購入」「レンタル」「リース」の3種類に分けられます。
購入
一括で機器を購入する方法です。
初期費用は高めですが、月額料金を払う必要がないため、長期間使用する場合はコストパフォーマンスが良くなります。
また、購入した機器は完全に所有権が企業に移るため、自由にカスタマイズ可能です。
レンタル
毎月一定の料金を支払ってUTMを利用する形態です。
初期費用が抑えられるため、予算が限られている場合や短期間だけ使いたい場合に適しています。
ただし、契約期間が長引くと、購入より割高になることがあります。
リース
リースは購入とレンタルの中間的な形態で、一定期間の契約でUTMを借りる方法です。
契約終了後は返却が必要ですが、定期的に最新機種を利用できるメリットがあります。
小規模オフィスの場合のUTMの価格相場
小規模オフィス向けのUTMの価格や月額料金は、主に想定ユーザー数や機能に応じて異なります。
想定ユーザー数
5~20人程度のオフィスが一般的な対象です。
本体価格
UTM本体の価格は約30万~70万円が相場です。基本的なセキュリティ機能を備えたエントリーモデルが中心です。
年間ライセンス費用
ライセンス費用は年間3万~10万円程度です。ウイルス対策やフィルタリング機能の利用が含まれます。
導入・設定費用
導入・設定費用は月額約1万~2万円が目安です。専門業者による設定を依頼する場合に発生します。
小規模オフィスにおすすめのUTM
小規模オフィスに適したUTMは、コストパフォーマンスが高く、基本的なセキュリティ機能を備えた製品が重要です。以下に、代表的なおすすめモデルを紹介します。
UTM250Std/Pro
UTM250Std/Proは、アレクソンが提供するUTMデバイスです。
企業のネットワークセキュリティを強化するため、ファイアウォールやアンチウイルス、コンテンツフィルタリングなど、多機能なセキュリティ機能を1台で提供します。
中小規模のネットワーク向けに設計されており、インターフェースの使いやすさも評価されています。
さらに、クラウドを活用したリモート管理が可能で、セキュリティ運用の効率化を支援します。
コストパフォーマンスの高さから多くの企業に採用されています。
SS7000Ⅲ
サクサのSS7000Ⅲは、次世代型UTMデバイスとして、中小企業のセキュリティニーズを満たすために設計されています。
ファイアウォール、VPN、侵入検知機能を標準搭載し、複雑な設定を必要とせず迅速に導入できる点が魅力です。
また、クラウドとの連携機能により、セキュリティ更新やリモート管理を簡単に実施できます。
独自のトラフィック制御技術により、ネットワークのパフォーマンスを維持しつつ高い防御力を提供します。
信頼性と使いやすさから、多くの業種で採用されています。
中規模オフィスの場合のUTMの価格相場
中規模オフィス向けUTMの価格相場や月額料金は、ユーザー数や必要な機能によって異なりますが、おおよその目安を以下にまとめます。
想定ユーザー数
20~100人の利用を想定しています。この規模では、接続数や通信量に対応できる高性能なモデルが必要です。
本体価格
本体価格は100万~150万円程度が一般的です。性能が高いモデルでは100万円を超える場合もあります。
年間ライセンス費用
セキュリティ機能を維持するためのライセンス費用は、年間5万~20万円が目安です。利用する機能数や契約内容によって異なります。
導入・設定費用
導入や初期設定費用として、1.5万~3万円程度を見込む必要があります。専門業者による設置を依頼すると、さらに費用がかかる場合もあります。
中規模オフィスにおすすめのUTM
中規模オフィスにおいて、信頼性が高くコストパフォーマンスに優れたUTMを選ぶことは、業務の効率化やセキュリティ対策に直結します。ここでは、特におすすめの2製品を紹介します。
FortiGate 60F
FortiGate 60Fは、優れたパフォーマンスと多機能性を兼ね備えたUTMです。
中規模オフィスに必要なウイルス対策、VPN、ウェブフィルタリングなどの機能を統合しており、最大10万人まで対応可能です。
また、ファイアウォールスループットが最大10Gbpsと高速で、ネットワークの混雑を防ぎます。導入費用は約10万~20万円が目安です。
Sophos XGS136
Sophos XGS136は、AIを活用した高度な脅威検出機能を持ち、ゼロデイ攻撃やランサムウェアに対する強固な防御を提供します。
クラウド管理機能により、複数拠点を持つ企業にも適しています。
価格帯は20万~30万円程度で、定期的なアップデートによりセキュリティを維持できます。
これらのUTMは、セキュリティの向上と業務効率化を両立したい中規模オフィスに最適な選択肢です。
大規模オフィスの場合のUTMの価格相場
大規模オフィス向けのUTMは、多くのユーザーやデバイスに対応し、強力なセキュリティ機能を提供します。
想定ユーザー数
100人以上の利用が想定されます。
本体価格
200万円~300万円程度。高性能なハードウェアが必要なため、小規模オフィス用に比べて価格が高くなります。
年間ライセンス費用
20万円~50万円。ユーザー数に応じた追加費用が発生する場合があります。
導入・設定費用
月額3万円~5万円。大規模ネットワークの設計やカスタマイズにかかる費用が含まれます。
大規模オフィスにおすすめのUTM
大規模オフィス向けのUTMは、多数のユーザーやデバイスを効率的に管理し、強力なセキュリティ機能を提供します。以下の製品がおすすめです。
FortiGate 200E
Fortinetが提供するFortiGate 200Eは、高速なネットワークパフォーマンスと多層セキュリティを兼ね備えています。
1,000人規模のオフィスに適しており、ウイルス対策、侵入防止、Webフィルタリングなどの機能を統合。
さらに、Fortinetのクラウド管理機能により、効率的な運用が可能です。
Cisco Meraki MXシリーズ
Cisco MerakiのMXシリーズは、直感的なクラウド管理が特長です。
特にMX250やMX450は大規模環境に対応し、VPN、マルウェア防止、トラフィック制御など多機能を搭載。
スケーラビリティに優れ、複数拠点の統合管理も容易です。
これらのUTMは、大規模オフィスでのセキュリティと効率性を両立します。
UTMの導入に利用可能な助成金
UTMの導入は初期費用がかかりますが、いくつかの助成金を活用することでコストを抑えられます。以下に代表的な支援制度を紹介します。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業がITツールを導入する際に利用できる助成金です。
UTMも対象となり、費用の一部を補助してくれるため、導入コストを大幅に削減できます。
中小企業デジタル化応援隊事業
この事業では、デジタル化推進の専門家が中小企業の支援を行います。
UTM導入に伴う設置や運用支援の費用を補助してもらえる可能性があります。
情報セキュリティ対策支援事業
情報漏洩やサイバー攻撃への対策費用を補助する事業です。
特にUTMのようなセキュリティ製品の導入に適した助成金で、負担を軽減できます。
これらの制度を活用することで、UTM導入が現実的かつ効率的な投資となります。
UTMの選び方のポイント
UTMを選ぶ際には、次のポイントを押さえることが重要です。
ユーザー数に対応したモデル
導入するオフィスの規模やユーザー数に応じた性能を持つモデルを選びましょう。
小規模オフィス向けのものから大規模ネットワーク対応のものまで多様な選択肢があります。
必要なセキュリティ機能
ウイルス対策、ファイアウォール、VPN機能など、自社に必要なセキュリティ機能を明確にしておくことが大切です。
必要以上の機能が付いた製品を選ぶと、無駄なコストが発生する可能性があります。
運用管理のしやすさ
管理画面の使いやすさや、リモート操作が可能かなど、運用の負担を軽減する機能も重要です。
特に中小企業では、専門のIT担当者がいない場合もあるため、直感的に操作できる製品が理想です。
コストパフォーマンス
導入費用や年間ライセンス費用など、総コストを考慮して選びましょう。
安価なモデルでも必要な機能を十分満たす場合があります。
サポート体制の充実度
トラブル発生時に迅速に対応できるサポート体制が整った製品を選ぶことが安心につながります。
導入後のメンテナンスやアップデート対応も確認しましょう。
まとめ
UTMは、企業のセキュリティを包括的に強化するための便利なツールです。
購入、レンタル、リースなどの価格形態や、企業規模に適したモデルを選ぶことで、最適な導入が可能です。
助成金を活用し、効率的かつコストを抑えたセキュリティ対策を実現しましょう。
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