ランニングコストが安いプリンターは?印刷コストで比較する選び方

「プリンターのインク代やトナー代が高すぎる…」そう感じたことはありませんか?
プリンターの購入時には本体価格に目が行きがちですが、本当に大切なのは「ランニングコスト」です。
日々の印刷にかかるコストは、知らず知らずのうちに企業の経費を圧迫する隠れた負担になりがちです。
この記事では、プリンターのランニングコストに焦点を当て、印刷コストを徹底的に比較する賢い選び方を解説します。
- ランニングコストを抑えてプリンターを購入したい人
- 家庭用プリンターの印刷コストを比較したい人
- 企業の経費削減を担当している人
プリンターのランニングコストはなぜ重要?
多くの人が見落としがちなプリンターのランニングコストですが、なぜ重要なのでしょうか。
その理由を具体的に見ていきましょう。

見落とされがちな隠れコストだから
プリンター本体は数千円から数万円で購入できますが、インクやトナーは1セットで数千円することも珍しくありません。
印刷頻度が高くなると、インクやトナーの交換回数が増え、いつの間にか本体価格をはるかに上回る費用を支払っているケースが多々あります。
この「隠れコスト」は、購入時には見えにくいため、後から後悔しないためにも、事前にしっかりと把握することが大切です。
企業の経費削減に直結するから
法人や事業を営む方にとって、プリンターのランニングコストは無視できない問題です。
日々大量の書類を印刷するオフィスでは、1枚あたりのわずかなコストの差が、年間で数十万円、数百万円という大きな差額になります。
プリンターのランニングコストを削減することは、そのまま企業の利益向上に直結する重要な経費削減策なのです。
事業の効率性に影響するから
ランニングコストが高いと、印刷をためらってしまいがちです。
「白黒印刷にしよう」「両面印刷にしよう」といった節約意識は大切ですが、それが業務効率を低下させる原因になることもあります。
必要な資料を必要なタイミングで自由に印刷できる環境を整えることは、事業の効率性向上に繋がります。
印刷コストを抑えるプリンターの選び方
では、実際にランニングコストの安いプリンターを選ぶためには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。
ここでは具体的な選び方のポイントをご紹介します。

インクコストが安いメーカーで選ぶ
多くのメーカーがプリンターを販売していますが、インクやトナーの価格設定は様々です。
一般的に、エコタンク方式を採用しているエプソンや、大容量インクカートリッジに強みを持つブラザーは、印刷コストが安いことで知られています。
一方、キヤノンやHPは、本体価格が比較的安価なモデルが多い傾向がありますが、インクカートリッジの交換頻度が高くなると、結果的にコストが高くなる場合があります。
大容量インクタンク搭載モデルを選ぶ
従来のプリンターは、インクカートリッジを交換する方式が主流でした。
しかし近年は、ボトルに入ったインクを直接タンクに補充する「大容量インクタンク」搭載モデルが人気を集めています。
このタイプは、インクの購入費用が圧倒的に安く、1回の補充で数千枚印刷できるため、交換の手間も大幅に削減できます。
プリンターで印刷コストを抑えたい方には、エプソンの「エコタンク」や、キヤノンの「ギガタンク」といった大容量インクタンク搭載モデルが最もおすすめです。

EPSONより:エコタンク搭載モデル「PX-M6712FT」

Canonより:ギガタンク搭載モデル「GX7130」
大容量インクタンク搭載プリンターのメリット
- 1枚あたりの印刷コストが大幅に安い
- インクの補充頻度が少ない
- インクの買い置きの手間が省ける
プリンターの印刷頻度から選ぶ
「どれくらいの頻度で印刷するか」も、プリンター選びの重要なポイントです。
印刷頻度が低い場合
- 年に数回しか印刷しない、写真印刷がメイン、という方は、本体価格が安いモデルでも問題ありません。ただし、インクが固まって使えなくなることがあるため、定期的にクリーニングを行う必要があります。
印刷頻度が高い場合
- 毎月数十枚〜数百枚、年賀状や学校の書類を大量に印刷する、という方は、大容量インクタンク搭載モデルや、レーザープリンターの導入を検討すべきです。特にレーザープリンターは、トナーが高価なものの、1枚あたりの印刷コストが非常に安く、高速印刷にも優れているため、大量印刷に適しています。
複合機も検討してみる
オフィスでの様々な業務に対応したい場合は、複合機も有力な選択肢となります。
複合機は、印刷機能だけでなく、スキャン、コピー、FAXなど複数の機能を1台に集約しているため、スペースの節約につながります。
また、プリンター単体モデルに比べて本体価格は高くなる傾向がありますが、多機能であるため、それぞれの機器を別々に購入・設置するよりもトータルコストを抑えられる可能性があります。
印刷コストを重視するなら、大容量インクタンク搭載モデルの複合機を選ぶのが最も賢い選択と言えるでしょう。
とはいえ、最適なプリンターを選ぶのは簡単ではありません。
「どのメーカーのどのモデルが本当にランニングコストを抑えられるのか?」
「自社の印刷頻度や用途に合った機種はどれか?」
といったお悩みは尽きないものです。
そのようなお悩みを解決は、OA機器の専門家である「ITD」にお任せください。
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プリンターのランニングコストを抑える方法
日々の使い方を工夫することでも、ランニングコストをさらに抑えることができます。

純正品と互換インクの比較
プリンターメーカーが販売している純正インクは、プリンターの性能を最大限に引き出すために最適化されていますが、価格が高めです。
一方、互換インクやリサイクルインクは、純正品よりも安価に購入できます。
純正インクのメリット
- 高い印刷品質と信頼性
- プリンターの故障リスクが低い
プリンター(5年間のトータルコスト):
- 20,000円 + (720円 × 5年) = 23,600円
ただし、互換インクはプリンターの保証対象外となる場合や、印刷品質が不安定になるリスクがあるため、自己責任での使用となります。
印刷設定を見直す
印刷設定を工夫するだけで、インクやトナーの消費量を抑えられます。
- モノクロ印刷を活用する:カラー印刷よりもインク代が安いため、カラーでなくても良い書類はモノクロで印刷しましょう。
- 「きれい」モードを「普通」モードにする:印刷品質の設定を「普通」にすることで、インクの使用量を抑えられます。
- 両面印刷を活用する:用紙代を節約できるだけでなく、インクの節約にも繋がります。
契約プランを活用する
法人向けには、カウンター料金制やサブスクリプションモデルといった、利用枚数に応じて料金が決まる契約プランがあります。
これらのプランは、インクやトナー代、メンテナンス費用が月額料金に含まれていることが多く、コスト管理が非常にしやすくなります。
特に、印刷枚数が多い企業や、コストの変動を避けたい場合は、これらの契約プランの活用を検討すると良いでしょう。
ランニングコスト削減のカギは複合機?プリンターと比較すべき3つの理由
とはいえ、プリンターのランニングコストを突き詰めていくと、「本当にプリンターが最適なのだろうか?」という疑問に突き当たります。
月々の印刷枚数が数百枚を超えるようなオフィスでは、家庭用プリンターや安価なビジネスプリンターよりも、業務用複合機を導入する方が、結果的にコストを抑え、業務を効率化できるケースがほとんどです。
その理由を3つのポイントで解説します。

印刷枚数が多いほど安くなる「カウンター料金」
プリンターはインクやトナーをその都度購入するため、印刷すればするほどコストがかさみます。
一方、法人向け複合機の多くは「カウンター料金」という契約形態です。
この1枚あたりの単価が非常に安いため、印刷枚数が多いオフィスほど、プリンターを使い続けるよりトータルコストを大幅に削減できるのです。
コピー・FAX・スキャン機能を1台に集約
オフィス業務には、印刷だけでなくコピーやFAX、書類のデータ化(スキャン)が欠かせません。
これらの機器を個別に導入すると、設置スペースもコストも余計にかかります。
複合機なら、これらの機能を1台に集約できるため、省スペース化とコスト削減はもちろん、複数の機器を行き来する手間がなくなり、従業員の生産性が大きく向上します。
複合機のコスト算出方法
項目 | 内容 |
仕組み | 印刷した枚数に応じて料金が発生する従量課金制。「モノクロ1枚2円」「カラー1枚15円」のように単価が決まっています。 |
料金に含まれるもの | 月々の印刷料金に、トナーなどの消耗品代、定期メンテナンス費用、故障時の修理費用などが全て含まれています。 |
メリット | ・印刷コストが明確で、予算管理がしやすい。 ・消耗品の発注や在庫管理の手間が不要。 ・急な故障でも追加費用を心配する必要がない。 |
まずは自社の月間印刷枚数(モノクロ・カラーそれぞれ)を把握し、カウンター料金で運用した場合のコストをシミュレーションしてみることが、コスト削減への第一歩です。
消耗品発注や修理の手間から解放
プリンターのインク・トナー切れや突然の故障は、業務をストップさせる大きな要因です。
複合機のカウンター契約には、消耗品の自動配送サービスや、迅速な出張修理サポートが含まれていることがほとんどです。
消耗品管理やトラブル対応の手間から解放され、担当者は本来の業務に集中できる環境が手に入ります。
まとめ
プリンターのランニングコストは、本体価格よりも大きな負担となる可能性があり、コスト意識を持つことが非常に重要です。
しかし、特に法人においては、目先のインク代やトナー代だけでなく、コピーやスキャンといった関連業務の効率、消耗品管理やトラブル対応にかかる人件費まで含めた「トータルコスト」で判断する必要があります。
月々の印刷枚数が多い、または多様な事務作業が発生するオフィスであれば、業務用複合機の導入が、経費削減と生産性向上の両方を実現する最も賢い選択と言えるでしょう。
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