企業の無線LANセキュリティ対策|Wi-Fiリスクが検出されましたの原因と対処法

近年、パソコンやスマートフォンで「Wi-Fiリスクが検出されました」と表示されるケースが増えており、企業ネットワークの安全性に不安を感じている担当者も多いでしょう。
企業で無線LANを利用することは、業務効率を高めるうえで欠かせない環境になっています。
しかし一方で、適切なセキュリティ対策を行っていないと、情報漏えいや不正アクセスといった深刻なリスクを招く可能性があります。
この記事では、企業の無線LANセキュリティ対策について、Wi-Fiリスクが表示される原因と対処法をわかりやすく解説します。
- 社内Wi-Fiで「リスクが検出されました」と警告が出て不安な方
- 企業内で「家庭用ルーター」を使い続けている方
- 最新の無線lanにセキュリティ対策を導入したい方
「Wi-Fiリスクが検出されました」と表示される原因
会社でPCやスマートフォンの画面に「Wi-Fiリスクが検出されました」というメッセージが表示された場合は、放置してはいけない重要な警告です。
この表示は、Wi-Fiのセキュリティ設定やネットワーク環境に問題がある可能性を示しています。
ここでは、このメッセージが表示される主な原因について解説します。
弱い暗号化(WEP・古いWPA)
社内Wi-Fiのセキュリティ方式が古い場合、セキュリティソフトやOSが危険性を警告することがあります。
特に次の古い規格は危険とされています。
危険性が高いWi-Fi暗号化方式
- WEP(簡単に解析されるため現在はほぼ使用禁止)
- WPA(初期規格でセキュリティ強度が低い)
- 古いルーターの独自暗号化
これらは現代では数分、あるいは数秒で突破される可能性があるため、非常に脆弱です。
一方で、企業の無線LANでは次の暗号化方式が推奨されています。
安全性が高い暗号化方式
- WPA2
- WPA3
企業として、古い暗号化方式を使い続けることは、泥棒に鍵を渡しているのと同じ状態だといえます。
暗号化方式の変更だけでも、セキュリティレベルを大きく向上させることができます。
不正接続や不審デバイス
社内Wi-Fiに許可されていない端末が接続している場合も、「Wi-Fiリスクが検出されました」と表示されることがあります。
特にパスワードが社外に知られている場合や、管理されていない端末が増えている場合に起こりやすい問題です。
不正接続が発生する主な原因
- Wi-Fiパスワードが社外に漏れている
- 社員が私物端末を無制限に接続している
- 来客用Wi-Fiと社内Wi-Fiが分離されていない
- 接続端末の管理を行っていない
不正接続を防ぐためには、以下の対策が有効です。
企業Wi-Fiの不正接続対策
- 接続端末の一覧を定期的に確認
- MACアドレス制限の設定
- 社員Wi-FiとゲストWi-Fiの分離
- Wi-Fiパスワードの定期変更
社内Wi-Fiの設定ミス
パスワード(セキュリティキー)が簡単すぎたり、SSID(ネットワーク名)が社名そのもので推測しやすかったりする場合も、リスクとして認識されます。
特に社内で独自にWi-Fiを設定している場合、基本的なセキュリティ設定が不十分なケースも少なくありません。
よくあるWi-Fi設定ミス
- ルーターの管理パスワードが初期設定のまま
- Wi-Fiパスワードが簡単すぎる
- SSID(ネットワーク名)が公開状態
- セキュリティ設定が無効または弱い
このような状態でWi-Fiを利用していると、外部からネットワークへ侵入されるリスクが高まります。
ルーターの脆弱性
古いルーターを使用している場合、セキュリティの脆弱性が原因で警告が表示されることがあります。
特に数年前のモデルをアップデートせずに使い続けていると、OSレベルでのリスクを検出されることがあります。
特に次のような状況は注意が必要です。
ルーターに関するセキュリティリスク
- ファームウェアが更新されていない
- 家庭用ルーターを企業で使用している
- セキュリティ機能が不足している
- 古い機種を長期間使用している
ルーターのセキュリティを強化するためには、次のような対策が有効です。
ルーターのセキュリティ対策
- ファームウェアの定期更新
- 業務用ルーターの導入
- 不正アクセス防止機能の利用
- セキュリティ機器(UTM)の導入
家庭用ルーターは危険?企業用Wi-Fiを導入する理由
家庭用ルーターは一般家庭での利用を想定して設計されているため、企業ネットワークではセキュリティや管理面で不十分な場合があります。
しかし、企業でWi-Fi環境を整備する際、家庭用ルーターをそのまま使用しているケースも少なくありません。
ここでは、企業が「企業用Wi-Fi」を導入すべき理由について解説します。
家庭用Wi-Fiのセキュリティリスク
家庭用Wi-Fiは、手軽に導入できる反面、企業で利用するにはセキュリティ機能が不足していることがあります。
特に社内データや顧客情報を扱う企業では、家庭用機器のまま運用することは大きなリスクになります。
家庭用ルーターで起こりやすい問題には、次のようなものがあります。
家庭用Wi-Fiの主なセキュリティリスク
- 接続端末の管理機能が弱い
- 不正アクセス検知機能がない
- 通信ログの管理ができない
- 同時接続数が少なく通信が不安定になる
- セキュリティ更新が遅れる場合がある
企業ネットワークでは、通信管理やセキュリティ監視ができる業務用ルーターを導入することで、より安全なWi-Fi環境を構築できます。
社内ネットワーク侵入の危険性
Wi-Fiのセキュリティ対策が不十分な場合、外部から社内ネットワークへ侵入される可能性があります。
一度ネットワークに侵入されると、社内システムや重要なデータへアクセスされてしまう危険があります。
社内ネットワーク侵入によって発生する主なリスクは次のとおりです。
ネットワーク侵入によるリスク
- 顧客情報や社内データの漏えい
- 社内システムへの不正アクセス
- ランサムウェアなどのマルウェア感染
- 社内PCの遠隔操作
- 企業の信用低下
こうした被害を防ぐためにも、Wi-Fiのセキュリティ対策は企業にとって重要な課題となっています。
社内無線LAN構築の考え方
企業で無線LANを構築する際は、「つながるWi-Fi」を作るだけでなく、セキュリティと管理を前提に設計することが重要です。
適切な設計を行うことで、不正アクセスや情報漏えいのリスクを大きく減らすことができます。
企業の無線LAN構築では、次のポイントを意識する必要があります。
企業向け無線LAN構築のポイント
- 社員Wi-FiとゲストWi-Fiを分離する
- 接続端末を管理できる環境を作る
- 通信ログを保存する
- 強力な暗号化(WPA2 / WPA3)を使用する
- 業務用ルーターやアクセスポイントを導入する
このようにネットワークを設計することで、安全性と利便性を両立した社内Wi-Fi環境を構築できます。
保守・サポート費
企業用Wi-Fiを導入する場合、機器の導入費用だけでなく、保守やサポート費用も考慮する必要があります。
特に企業ネットワークでは、トラブル発生時に迅速な対応ができるサポート体制が重要になります。
企業向けWi-Fiの主な費用項目は次のとおりです。
企業Wi-Fi導入にかかる主な費用
- 初期導入費(機器・設定費)
- 月額利用料
- 保守・サポート費用
- セキュリティ機器費用(UTMなど)
一般的には、専門業者のサポートを受けることで、セキュリティ更新や障害対応、ネットワーク監視といった運用を任せることができ、安全で安定したWi-Fi環境を維持しやすくなります。
企業の無線lanセキュリティ対策で必要な基本対策
企業の無線LANを安全に利用するためには、基本的なセキュリティ対策を確実に行うことが重要です。
セキュリティ設定が不十分なままWi-Fiを運用していると、不正アクセスや情報漏えいなどの重大なトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、企業の無線LANセキュリティ対策として特に重要な基本対策を解説します。
WPA2 / WPA3暗号化
Wi-Fiの通信を安全に保つためには、強力な暗号化方式を設定することが必要です。
暗号化とは、通信内容を第三者が読み取れないようにする仕組みのことです。
企業の無線LANでは、現在以下の暗号化方式の使用が推奨されています。
- WPA2
- WPA3
特にWPA3は最新の暗号化規格であり、より強固なセキュリティを実現できます。
SSID分離(社員Wi-Fi / ゲストWi-Fi)
企業のWi-Fiでは、社員用ネットワークと来客用ネットワークを分けることが重要です。
この仕組みを「SSID分離」と呼びます。
SSIDとは、Wi-Fiネットワークの名前のことです。
例えば、次のようにネットワークを分けることが一般的です。
- 社員Wi-Fi(社内システムに接続可能)
- ゲストWi-Fi(インターネットのみ利用可能)
SSID分離のメリット
- 社内ネットワークへの不正アクセス防止
- 来客Wi-Fi利用時の情報漏えい防止
- セキュリティ管理がしやすくなる
- 通信トラブルの切り分けができる
接続ログ管理
Wi-Fiに接続している端末を管理するためには、接続ログの管理が欠かせません。
接続ログとは、どの端末がいつWi-Fiに接続したかを記録する情報です。
接続ログ管理のメリットは下記です。
- 不審な端末の早期発見
- 不正アクセスの原因調査
- セキュリティトラブルの追跡
- 社内ネットワークの利用状況把握
特に企業では、次の情報を確認できるようにしておくことが重要です。
確認しておきたい接続情報
- 接続端末(デバイス名)
- IPアドレス
- 接続時間
- MACアドレス
業務用ルーターやWi-Fi管理システムを導入することで、これらの情報を簡単に確認できるようになります。
接続ログを定期的に確認することで、不審なアクセスやセキュリティトラブルを早期に発見し、企業ネットワークの安全性を高めることができます。
株式会社ITDの企業向け無線lanセキュリティ対策
企業のセキュリティ対策では、暗号化やSSID分離、接続ログ管理などを適切に行うことが重要でした。
しかし、これらの設定や運用を自社で管理するのはとても難しいです。
株式会社ITDでは、企業ネットワークのセキュリティ対策から機器導入、運用サポートまで一括で対応しています。
企業向け業務用Wi-Fi機器の導入
高機能な業務用機器は高価だと思われがちですが、リースを活用することで月々のコストを抑えて導入することが可能です。
業務用Wi-Fi機器には、企業ネットワークに必要なさまざまな機能が備わっているため、家庭用Wi-Fiを使っている企業がいたら、企業向けWi-Fiに切り替えもおすすめです。
業務用Wi-Fi機器の主な特徴
- 接続端末の管理機能
- 通信の安定性が高い
- セキュリティ設定の強化
- アクセス制御機能通信ログの管理
中小企業の皆様が導入しやすいよう、負担の少ない「7年リース」といった契約方法にも対応しています。
【月額料金シミュレーション】
- 5年リース(60回払い):月額約20,000円
- 7年リース(84回払い):月額約14,000円
※総額100万円の最新セキュリティ機器(設置費含む)を導入する場合の比較です。
7年リースを選択することで、保守・サポートも含めた安心を安価に手に入れることができます。
UTM(統合脅威管理)によるネットワークセキュリティ強化
企業ネットワークでは、外部からの攻撃や不正アクセスを防ぐためのセキュリティ機器が重要です。
UTM(統合脅威管理)は、複数のセキュリティ機能を一台にまとめたネットワークセキュリティ機器です。
UTMには次のような機能があります。
UTMの主な機能
- 不正アクセス防止(IPS / IDS)
- ウイルス・マルウェア対策
- 不審通信の検知
- Webフィルタリング
- 通信ログの監視
これにより、社内ネットワークを外部の脅威から守ることができます。
UTMにはさまざまなメーカーや機種があり、機能や性能も異なるため、導入する環境に合わせて選ぶことが重要になります。
「自社に合うUTMはどれなのか知りたい」
「現在のネットワーク環境でも導入できるのか確認したい」
といった場合は、メーカーや機種の詳細も含めて案内できますので、お気軽にお問い合わせください。
社員Wi-Fi・ゲストWi-Fiのネットワーク分離設定
企業の無線LANでは、社員用Wi-Fiと来客用Wi-Fiを分離することが重要です。
ネットワークを分離することで、ゲストWi-Fiを利用する端末から社内ネットワークへアクセスできないようにすることができます。
ネットワーク分離のメリット
- 社内システムの保護
- 情報漏えいリスクの低減
- 不正アクセスの防止
- ネットワークトラブルの影響範囲を限定
企業の利用環境に合わせて安全なネットワーク構成を設計し、社員Wi-FiとゲストWi-Fiの適切な分離設定を行うのが大切です。
既存ネットワークのセキュリティ診断と改善提案
現在使用しているWi-Fi環境でも、設定や機器の状態によってはセキュリティリスクが存在している場合があります。
主な診断内容
- Wi-Fi暗号化設定の確認
- ルーター・ネットワーク機器の状態確認
- 不正接続の有無
- ネットワーク構成の安全性チェック
これにより、現在のネットワーク環境を見直し、より安全な環境へ改善することが可能です。
導入後の運用サポート・セキュリティ対策支援
企業ネットワークは導入して終わりではなく、継続的な運用と管理が重要です。
株式会社ITDでは、導入後のネットワーク運用やセキュリティ対策についても、きめ細かなサポートを行っています。
導入後サポートの主な内容
- ネットワーク機器の保守対応
- セキュリティ設定の更新
- 障害発生時のサポート
- ネットワーク環境の改善提案
導入後のサポートや保守対応には、「困ったときにすぐ相談できる」「対応が丁寧で安心できる」といった声をいただいています。
まとめ

企業で無線LANを利用する際は、セキュリティ対策を十分に行うことが重要です。
「Wi-Fiリスクが検出されました」と表示される場合、暗号化方式の弱さや不正接続、ルーターの脆弱性など、ネットワーク環境に何らかの問題がある可能性があります。
特に企業ネットワークでは、次のような基本的な対策を行うことが大切です。
企業の無線LANセキュリティ対策のポイント
- WPA2 / WPA3など安全な暗号化方式の設定
- 社員Wi-FiとゲストWi-FiのSSID分離
- 接続ログの管理
- 業務用ルーターやWi-Fi機器の導入
- UTMなどのセキュリティ機器によるネットワーク保護
こうした対策を適切に行うことで、不正アクセスや情報漏えいなどのリスクを大きく減らすことができます。
株式会社ITDでは、企業向けの無線LAN環境の構築から、業務用Wi-Fi機器やUTMの導入、ネットワークのセキュリティ対策、導入後の保守・運用サポートまでトータルで対応しています。
「うちの会社、このままで大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、まずは株式会社ITDへご相談ください。
「現在のWi-Fi環境に問題がないか確認したい」「社内ネットワークのセキュリティを見直したい」「業務用Wi-FiやUTMの導入を検討している」といった場合は、今すぐ「無料相談」を受け付けております。企業のネットワーク環境に合わせた最適なセキュリティ対策について案内いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。




