UTMのメリットとデメリット!「もう古い」「必要ない」理由と価格

「会社のセキュリティ対策を強化したいが、UTMという機械が良いと聞いた。でも、本当に効果があるの?」
「ネットで調べると『UTMはもう古い』『必要ない』という意見もあって、導入すべきか迷っている……」
サイバー攻撃が激化する昨今、多くの経営者様がセキュリティ対策に頭を悩ませています。
その解決策として長年支持されてきたのが「UTM(統合脅威管理)」ですが、最近では新しい技術の登場により、その必要性を問う声も聞かれるようになりました。
しかし、結論から言えば、UTMは今もなお「最強のコストパフォーマンスを誇るセキュリティ対策機器」であり、決して「古い・不要」なものではありません。
本記事では、UTMを導入するメリット・デメリットを整理し、「古い」と言われる理由の裏側や、失敗しない選び方、そして気になる価格相場をプロの視点で徹底解説します。
- UTM導入のメリット・デメリットを比較し、自社に必要か判断したい方
- 「UTMはオワコン」というネットの評判が気になり、真偽を知りたい方
- 自社の規模に合ったUTMの選び方や、適正な価格相場を知りたい方
UTM導入のメリット

UTMは、日本語で「統合脅威管理」と呼ばれます。
その名の通り、複数のセキュリティ機能を一つの機会(ハードウェア)に詰め込んだ製品です。
なぜこれほど多くの中小企業に普及したのか、その具体的なメリットを3つのポイントで解説します。
①複数の脅威をまとめて防御できる
最大のメリットは、「ウィルス防御」がたった一台で実現できる点です。
UTMなら、以下の機能をまとめて提供し、オフィスのインターネット出入り口(ゲートウェイ)で鉄壁の守りを固めることができます。
- ファイアウォール:不正なアクセスを遮断
- アンチウイルス:ウイルスやマルウェアの侵入を検知・駆除
- IPS/IDS:外部からの侵入攻撃を検知・防御
- Webフィルタリング:危険なサイトや業務無関係なサイトへのアクセス制限
- アンチスパム:迷惑メールやフィッシング詐欺メールのブロック
従来のセキュリティ対策では、「ウイルス対策にはソフトA」「不正アクセス防止には専用機B」「迷惑メールにはソフトC」といった具合に、バラバラの対策が必要でした。
これでは、隙間が生まれやすく、管理も大変です。
②専任者が不在でも運用管理が楽になる
多くの中小企業には「専任のセキュリティ担当者」が不在のところも多いと思います。
UTMであれば、一度設置してしまえばセキュリティ定義ファイル(ウイルスのブラックリスト)を自動で更新し続けてくれます。
「社員全員のPCのウイルスソフトが最新かチェックして回る」といった手間が不要になり、管理者の負担を劇的に減らすことができるのです。
③個別にソフトを入れるよりコストが安くなる
UTMは「機能がたくさん入っているなら、高いんじゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし、トータルコストで見ると逆です。
例えば、社員30人の会社で、それぞれのPCに「ウイルス対策ソフト」「Webフィルタリングソフト」「迷惑メール対策ソフト」などを個別に契約していくと、ライセンス料は膨大な金額になります。
UTMなら、「1台導入すれば、その配下にあるPC30台すべてを保護」できます。
UTM導入のデメリット

もちろん、UTMは魔法の箱ではありません。
メリットがある一方で、デメリットが存在します。
ここでは、UTM導入のデメリットを紹介し、その対策方法についてお伝えします。
機器の故障ですべての通信が止まるリスクがある
UTMはオフィスのインターネット通信の「唯一の出入り口」に設置されます。
これは防御の要であると同時に、「単一障害点(SPOF)」にもなり得ます。
もし、UTM本体が故障して電源が入らなくなると、オフィス全体のインターネット接続が遮断され、業務がストップしてしまうリスクがあります。
【対策方法】
このリスクを回避するには、「センドバック保守(故障時に代替機を即送ってくれるサービス)」や「オンサイト保守(作業員が交換に来てくれるサービス)」が充実している販売店から購入することがおすすめです。また、万が一の際にUTMを介さずにネットに繋げるための「バイパス設定」を事前操作しておくのも安心です。
スループット不足で通信速度が遅くなる
UTMは、通信パケットの中身を一つひとつスキャンします。
そのため、どうしても処理に時間がかかり、導入前よりも通信速度が若干低下する傾向があります。
特に問題になるのが、UTMのスペック不足による「処理能力の低下」です。
従業員数や通信量に見合わない「低スペックな機種」を選んでしまうと、Web会議がカクついたり、クラウドサービスの動作が重くなったりして、業務効率が落ちてしまいます。
【対策方法】
失敗しない機種選定のコツは、全機能をオンにした際の実効性能を基準に考えることです。近年、クラウド利用や動画視聴などでオフィスの通信量は増大しています。「利用人数プラスアルファ」の余裕を持ったスペックを選定することが、導入後の「ネットが遅い」というトラブルを防ぐ唯一の解決策といえます。
UTM導入にコストがかかる
UTMは便利な一方で、導入時にはある程度の費用(数十万円〜)が必要です。
「無料のウイルスソフトで済ませたい」と考えている企業にとっては、ハードルが高く感じるかもしれません。
【対策方法】
一括払いが負担な場合は、「リース契約」を活用しましょう。初期費用を0円にし、月額数千円〜の経費として処理できるため、キャッシュフローを圧迫しません。また、それでも「UTMは高い」と感じるかもしれませんが、「情報漏洩で数千万円の損害を払うリスク」と比較すれば、決して高くない保険料と言えるはずです。
UTMのメリットだけではない「もう古い」と言われる理由

ネットで検索すると、UTMに対して「もう古い」「オワコン」といったネガティブな言葉を目にすることがあります。
なぜ、これまで定番だったUTMがそのように言われるようになったのでしょうか?
その大きな理由は、働き方の変化と、「ゼロトラスト(社内も信用しない)」という新しい守り方が登場したことにあります。
テレワークなどの働き方が変化したため
「UTMはもう古い」という声が上がる背景には、働き方の変化(テレワークの普及)したため、オフィスの「境界線」が曖昧になったという事情があります。
従来のセキュリティは「会社という建物の中(内側)」を守れば安全という考え方でした。
しかし、自宅やカフェからクラウドへ直接アクセスする働き方が一般的になったことで、オフィスに置かれたUTMを通らない通信が増えてしまいました。
これが「社外で働く社員をUTMだけでは守りきれない」と言われる理由です。
そのため、大企業ではクラウド上でセキュリティ対策を行う「SASE(サシー)」や「ゼロトラスト」といった新技術への移行が進んでおり、その対比として「UTMは古い」と言われているのです。
「ゼロトラスト」という新しい考え方が登場したため
近年、IT業界では「ゼロトラスト(何も信頼しない)」という新しいセキュリティの考え方が急速に普及しています。
これが「UTMはもう古い」と言われる2つめの理由です。
従来のUTMは「会社の外は危険、中は安全」という前提で、入り口に強固な門番を置くスタイルでした。
しかし、ゼロトラストは「社内の人間であっても、全ての通信を疑って毎回チェックする」という非常に厳格なルールに基づいています。
この「最新の守り方」と比較されることで、相対的にUTMが旧来の手法に見えてしまうのです。
しかし、ゼロトラストの実現には高度な専門知識と多額の月額コストが必要なため、専任のIT担当者がいない中小企業にとっては、「1台で防御できるUTM」が最も現実的で賢い選択肢といえます。
クラウドサービスの利用が拡大したため
「UTMはもう古い」と言われる3つ目の理由は、多くの企業でクラウドサービスの利用が拡大したためです。
以前は自社内にサーバーを置き、大切なデータを社内で管理するのが一般的でした。
しかし現在は、メール(Outlook/Gmail)やファイル共有(Googleドライブ/Dropbox)、会計ソフトなど、あらゆる業務がクラウド上で行われています。
これにより、「守るべきデータが社内ではなく、インターネット上のクラウドにあるなら、オフィスにUTMを置く意味はないのでは?」という意見が生まれました。
しかし、これは大きな誤解です。
クラウドへアクセスするのは、あくまで「オフィスにあるPC」です。
もし社内のPCがウイルスに感染し、クラウドのIDやパスワードを盗み取られれば、クラウド上の全データが流出する大惨事になりかねません。
たとえ業務がクラウド中心になっても、その入り口となるオフィスのインターネット環境を清潔に保つ「フィルター」としてのUTMの役割は、むしろ以前よりも重要性が高まっているのです。
補足:「古い」と言われても中小企業には「UTM」が必要
UTMが「古い」とされる背景を深掘りすると、それらは豊富な予算と専門スタッフを抱える大企業の環境を前提としたものに過ぎません。
UTMのメリットを取り入れた「成功する」選び方

UTM導入で失敗しないためには、単に「安いもの」を選ぶのではなく、自社の環境に合った適切な選定が必要です。
プロが教える「成功する選び方」のポイントを3つ紹介します。
①サポート体制が充実した販売店で購入する
UTMは「売りっぱなし」の業者から買ってはいけません。
導入後には「機器の故障への迅速な対応」や、「業務に合わせた細かな設定変更」が必ず必要になるからです。
トラブル時に頼れるパートナーを選ばなければ、せっかくの対策も台無しになってしまいます。
信頼できる販売店のチェックポイント
- 電話サポートは繋がりやすいか?
- 故障時の駆けつけ対応はあるか?
- 日本メーカー(サクサなど)や、日本語サポートがしっかりした製品か?
これらを確認し、「導入後の面倒を見てくれるパートナー」を選ぶことが、安心への近道です。
自社の社員数に合った処理速度を選ぶ
通信速度を落とさないためには、UTMの「サイジング(規模選定)」が命です。
メーカーのカタログには「対応ユーザー数」が記載されていますが、これはあくまで目安です。
「動画をよく扱う」「CADデータを送受信する」といった通信データに合わせた、機種を選ぶ必要があります。
規模別の選び方
- 〜10名(小規模): エントリーモデル(FortiGate 40F、サクサ SS7000Stdなど)
- 10〜30名(中規模): ミドルレンジモデル(FortiGate 60F/80F、サクサ SS7000Proなど)
- 50名以上(大規模): ハイエンドモデル
分からずに購入すると、導入後に「ネットが遅い」と後悔することになります。
価格だけで選ばず機能の必要性を問う
安価なプランの中には、本来必要なライセンスが含まれていなかったり、サポート体制が不十分だったりするケースが少なくありません。
目先の「月額料金」だけに惑わされず、契約期間や保守範囲を含めたトータルコストで比較検討することが、失敗しない導入のポイントです。
契約前に必ず確認!価格のチェックリスト
- 必要なライセンス(アンチスパム、Webフィルタリング等)は全て含まれているか?
- リース期間は何年契約か?(5年・6年・7年など期間によって月額が変わります)
- ライセンスの有効期限が切れた後の更新費用はいくらか?
- 故障時の「代替機発送」や「設定サポート」の費用は月額に含まれているか?
- 導入時の設置・設定費用などは別途発生しないか?
「月額〇〇円」という表面上の価格だけでなく、「何年契約か」「保守内容はどこまで含まれているか」をトータルで比較検討してください。
まとめ

本記事では、UTMのメリット・デメリットと、「もう古い」と言われる理由の真偽について解説しました。
大企業向けのセキュリティ対策と比較されがちですが、中小企業にとっては、UTMは今もなお「現役最強」のセキュリティ対策機器です。
- UTMは1台で多層防御を実現し、管理の手間とコストを削減できる。
- 「古い」というのは大企業の話。中小企業には現在も最適解。
- 失敗しないためには、「サポート体制」と「適切なスペック選定」が重要。
とはいえ、「いざ自社に最適な一台を選ぼう」と思っても、その判断は非常に難しいものですよね。
カタログスペックを比較したり、複雑なライセンス形態を読み解いたりするのは、本来の業務の合間に行うにはあまりに負担が大きすぎます。
「結局、ウチの人数ならどの機種がいいの?」
「今使っている機器のリースが切れるけど、次はどうすべき?」「導入してネットが遅くなったら困る……」
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